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視界不良の馬場より金ゐ國許が綴る、満願成就三千里手前の幸福雑記

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ポスト・悲しみの世代

昼から池袋『ベル』でユゴーと『ラストシーン考』について話したあと、友人のT(立石さんではない)と合流し、三人で飲んだ。場所は上野アメ横
Tは8月の小冊子に載せる「アベシン論」が、ちっとも書けないという。そのためのブレーンストーミングを兼ねた飲み会であった。

そもそもTが惚れ込んだのは、ワイズ出版の『美代子阿佐ヶ谷気分』のアベシンである。打って変わって「物凄いことになっている」後期作品群にあたるにつれ、口紅の感動は薄れ、時に怒りさえ覚えることもあったという。

「でも、後期アベシン作品は、アベシンのキャリアを見ると、集大成と言えなくもないよ。完全にとり憑かれ終わったという意味で」

「確かに『狂気の変遷』としてアベシン作品を見ることも可能だけど、そうすると完全に作家論、しかもかなり伝記的になる。それは避けたい」

「アベシン論がほとんどないのは、彼が『青春』的すぎることと、評価するに値する作品が一時期に限られるからだよね、たぶん。」

「ファンが盛り上がったのも一時期で、アベシン自身がいい作品を描いたのも一時期だけだから『青春』イメージが強いのかも」

「小説は悲しすぎるけどw」

「あれはひどく悲しいねw」

「どうなんだろう、小説とか『サラ金の星』を『美代子阿佐ヶ谷気分』のアベシンの作品として評価する人はいるんだろうかね」

「まずいないと思うけど。完全に『B級』扱いでしょ。それが悪いとは言わないけどさ」

「でもファンサイトの人は小説も誉めてたよね。
「自嘲と悔恨を交えながら書いた散文は読了後に鈍く痛む。」
ワイズの『天国』も結構絶賛だった。
「『トマト』や『よし子の幸福』『村上の休む日』あたりに漂う力の抜けた哀感など、心身の不調から寡作となったつげ義春の『散歩の日々』や『石を売る』などが持つ物悲しいユーモアにも通じていないだろうか」
・・・・まあ『天国』はギリギリだよね。評価するかしないか意見がわかれうるギリギリのラインだと思う。『屋根』とか『天国』はとてもいいし。個人的には、つげの『散歩の日々』的なことがやりたかったんだけど、『村上の休む日』とかでは、絵がついていかなかったんだと思うんだけどね」

「アベシンのいい作品は、どれも綺麗だよね。綺麗に痛さを描いている。それが、絵もそうだけど、もう痛さだけになってきて、お世辞にも『作品』と呼べないレベルの作品もでてくる。それか『写真かよ!』っていうぐらい味気ない絵が不気味に並べられているとかね。そういう作品でも確かに「読了後に鈍く痛む」んだけど、だからといってそれがいい作品かというと、鈍いだけで。」

「『日の興奮』については
「芸術を捨てて生活の為の日々を営む自己に対する絶望感は深く、打ちのめされ泣き崩れる登場人物達の姿はしみじみと哀しい。」
と言ってますね、ファンサイトの人。僕、もうこの頃の作品読めないよ」

「だから怒れてきちゃう理由も含めて今度書くんだけどさ、あ、そうだ、俺郵便局行かなきゃ」

「ぽ、ポスト・悲しみの世代?」

「いいかげんにしろ」


続きはアベシン論の後で。
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