BLOG馬場毎日 sawayaka

視界不良の馬場より金ゐ國許が綴る、満願成就三千里手前の幸福雑記

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ユゴーの極楽浄土的師走

(※この文章はブログ『我輩葬送曲』2004年12月分に著者ユゴーが加筆・修正・再構成したものです)


 どっどど、どどうど、どどどどど。おいおい、待てったら。おい、聞こえてんのかよ。待てって、おい、・・おい!・・・・・・・なんだ夢か。

 みなさんこんにちは。お久しぶりです、ユゴーです。更新が滞っているって?いやいや、そんなことないですよ。ただ、そのなんですか、皇室問題とかがね。自分皇族なんでチョッとね。帯をギュッとね。マスゴミがうるさくて外に出られない間、たくさんの映画を観、たくさんの本を読みました。我が極楽浄土には、まさに文化の蓮が咲いていましたよ、金満、金満。
 さて、早速、最近読んだ本や映画の感想を書いていくとします。


 まずは映画「IN THIS WOULD」。アフガニスタンの難民の話です。金獅子賞か何かもらってました。制作者はこの映画について、「ドキュメンタリーかフィクションかと聞かれればフィクションだと答えるが、ここにあった話は実際にアフガニスタン難民の人から聞いたものである」なんて思わせぶりに語っていましたが、作品としては酷いものでした。どいひーとしか言いようのない出来でした。よくよく考えてみたらこの言葉も、「人から聞いた話だから本当かどうかわかんなーい。確かめたかったら戦火のアフガンにレッツ・フライ」と言ってるように聞こえなくもない。
 で、最近ドキュメンタリーを観るたびに、いつも森達也の偉大さを思ってしまいます。場面に役割をあたえてしまえばしまうほどリアリティーから遠ざかってしまう。至極金言だと思います。

 続いて映画「ドック・ヴィル」。ニコール・キッドマン(マンなのに女・爆)主演。ロケ中は俳優たちを閉じこめて撮影したため、ニコールさんちのキッドマンが発狂しそうになるなど、色々トラブルがあった作品だそうです。
 「村」を撮りたかったからこそ、あえて実際の家を使用せずに、白墨で描いた場所を家に見立てているんだな。閉鎖空間という特殊な状況を描くために、俳優たちを実際に閉じこめて撮ったんだな。などなど、監督のやりたいことがとてもよく分かる作品でした。狙いが分かりやすい作品は個人的に好きです。だって分かっちゃうんだもの。得たものは特に無かった

 さらに映画「かくも長き不在」。ご存知、1961年のパルムドールを獲った名作。いやあ、秀逸の一言に尽きますね。ぶっちゃけ、前半は冗長な感じがしたけれど、ラストまで観ると、その冗長にも意味があると思いました。アルベール・ラングロア・・・・さっ。これにつきます。こういう見せ方は映画ならではなんじゃないでしょうか。


 活字本は、「あじゃぱん」を読み終わりました。いやはや、福田和也大先生が絶賛なさっているので、市井としては「異議なーし!」といきたいところですが、ぶっちゃけますと、「そこまでかな」っていうのが第一印象です。読了感だけはかなりあったんですけど・・・。
 福田和也は知識があふれ出している系が好きなんでしょうね。たしかに「あじゃぱん」からは、知識があふれ出しています。悲しくも戦後日本に詳しくないので(では一体何に詳しいのかと聞かれたら皇室典範と公安関係と答えます)、見落としたパロディが多数あって、そこに凄さがあるのかもしれないのでうらうららですが。

 間髪をいれずに「ゴーストバスターズ」を読み始め、いま200ページぐらいのところです。友人の読書家が「これならいくらでも書き続けられるじゃないか」と呆れ顔で言っていましたが、納得です。
 「ガンマンがアメリカを横断してゴーストを倒しにいく話」を前提に進んでいくんですけど、脈絡なくBA?SHO(芭蕉)が出てきて俳句を詠みだすやら、突如「銀河鉄道888」の世界に突入するやら、脱線したい放題でした。このエピソードを入れる意味は本当にあるのか?と疑ってしまうくらい関係なさそうなエピソードのオンパレード。一貫したイメージなど私は持てませんでした(この辺を論点として楽しむほど楽しくはなかったのですね)。高橋源一郎も知識があふれ出ているタイプなのですが、これは文字通りあふれ出てしまったように思います。適量に、適量に。


 どうでもいいですけど、『週刊文春』を読んでいたら、安野モヨコの一週間が載っていました。リアルに一週間のスケジュールが書かれていて、身も蓋もない感じでした。こういったリアリズムにはあまりふれたくないです。自分ばかり地獄から抜け出そうとする・・・ユゴーの無慈悲な心が・・・その心相当の罰を受けて・・・




特別企画「ユゴー、ブログを振り返る」第一回
2004年の師走は本当に大変だったよね

――ブログを読むと、相当文化的な生活をおくられていたようですが
うん。かなり映画や本を読んだよね。『20世紀の芸術』なんて概説本を買ってきて、必死に教養を詰め込んでたのもこの時期だ。そういえば、この勉強が終わった後に、息子を連れて近所の美術館に行ったんだ。「パパが色々教えてやるぞ。パパには教養があるからな!」って自慢げに言ったら息子は目を輝かせてね。

――それは張り切りましたね
でも、美術館にあったのは19世紀以前のものばかりで、全く僕の知識は通用しなかったんだよ。作家名ひとつ分からない。信じられるかい?結局そこには、20世紀の芸術がひとつもなかったんだよ。僕らは20世紀、そして21世紀しか生きてないのに、縁もゆかりもない中世の芸術ばかりが鎮座していやがる。

――行く美術館を間違えたんじゃないですか
とにかく、あんまり腹が立ったもんだから「ファッキン美術館!」と吐き捨てて、嫌がる息子を引っ張って家に帰っちまった。息子はそこの美術品にかなり興味を示していたんだけどね、僕の知識はそこでは活かせないから、仕方なかったんだよ。格言に言う『自分以外の人間はゴミだ』、だよ。でもね、その夜、僕は息子に言われちまったんだ。「お父さん、教養って強要のこと?」ってね(笑)一本とられた代わりに、息子のアバラを一本とってやったけどね(笑)

――死んだ方がましですね
うん・・・・
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おうおう

面白すぎだよ。
おちおち死んでられないよ。

構成次第なのかもしれませんね。ユゴーがかなり頑張っていましたよ

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