BLOG馬場毎日 sawayaka

視界不良の馬場より金ゐ國許が綴る、満願成就三千里手前の幸福雑記

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「北冬名鑑」と、ネットだからこそ

今日、久しぶりに馬場つげ研のメールボックスを開いてみたら、一件のメールが届いていた。受信日は2月20日。一週間が過ぎてしまっていた。
アドレス「bbtugeken@hotmail.co.jp」は、馬場つげ研専用にフリーで開設したものだが、閲覧者様からメールが届くことは極稀にしかないので(届くのは『週末から』を載せたときぐらいである)、たまにしか開かないのである。開設当初は毎日確認していたが、次第に一週間に一度になり、一ヶ月に一度、迷惑メールを削除するだけになっていた。

匿名にする必要もないと思うが、一応名前は伏せる。届いたメールの件名は「北冬名鑑 鈴木翁二のプロフィールについて」。


こんにちは。
『「政治的関心を持って」』とありますが、
自分の持っている不完全な資料の中で
そのソースを見つけられませんでした。

返信は結構ですので、もしなにかの間
違いでしたら訂正しておいて下さい。

P.S 鈴木翁二のネット上のソースは
おかしいのが多いです。



問題の「鈴木翁二のプロフィール」とは、【こちら】である。まず、送信者の要求に応えておくと、当該部分に間違いはないと思われる。出典は、下段「北冬書房との関わり」にも記されている、『幻燈』2号掲載のインタビュー「1970年前後」である。インタビューでは、以下のようなやりとりがある。


――中上健次さんが翁二さんには政治的関心がなかったとその頃の思い出を綴っていますが――。

鈴木 それは間違いだよ。俺は神田のカルチェラタンに行ってるもの。新宿の米タン阻止のときも俺は一番前でスクラム組んでいた。政治主義的な関心はないけど、自分の中で切実さはあった。



個人向けに返信すればいいものをこうしてブログに書いたのは、このような微に入り細にうがった指摘は、通常「揚げ足取り」として嫌がられるものであるが(知人のファンサイト管理人も嫌がっていた)、では、馬場つげ研はこのメールに不快になったかというと、そんなことは微塵もなく、むしろ嬉しくなったのである。そのことを公言しておきたかった。

微に入っても微に入っても青い山。当会をそこまで熱心に見てくださったことにまずは感謝したいし、何よりもミクロイズム、トリビアイズムこそが馬場つげ研の原動力であって、こういうメールは我々のやる気を掻き立ててくれるのだということを強調したい。この言葉に裏はない。

若輩の我々には、ほとんどの作家・作品について後追いせざるを得ないという宿命が付いてまわる。そんな言い訳を隠れ蓑にしていいはずがないが、リアルタイムで熱狂した世代にしか知りえないことも多くある。そして、年月分のディスアドバンテージを埋めるには、さらに長い時間がかかりそうだという実感がある。

無闇に時間を費やすことを避けるためにも、馬場つげ研はリアルタイム世代からの反応を心待ちにしているのだ。反応は馬場つげ研に対してでなくても構わない。公式サイトでも、ミクシィでも、自ら立ち上げたブログやホームページでも、誰もが共通して手に入れることのできるインターネット上でさえあれば、それは素晴らしく価値のあることだと思う。

たとえば、つい先日公開された【イエローさんのガロ辞典】からも学ぶことが多かった。イエローさんは以前、鈴木翁二を「綺麗な斜線が描けなくなった時点で駄目になった」と斬捨て、なんと眼がある人かと感心させられたのだが、労作発表の陰に隠れて控えめな「『ガロ』を広めたい」という心意気には、勝手ながら強く共感している。

インターネットは確かに「たかがインターネット」なのだろう。しかし、やはり「されどインターネット」なのである。同様に、「たかがファンサイト」「たかが個人サイト」も「されどファンサイト」「されど個人サイト」なのである。たとえ商業誌レベルでなかろうとも、あるいは日記調であろうとも、情報や見解をネット公開することの意味は、各人の思惑を超えて、重大なのだと私は考えている。

それは自分の行為を正当化したいがための都合いい意味付けに過ぎないのかもしれないが、私は「万国のつげファンよ、ネットで立ち上がれ!!!」と、心底から叫びたいのだ。大袈裟ではなく、そんな気持ちになったのだ。おそらく酔った勢いで今この文章を書き、明日にはまた愚劣なパロディを載せるのだろうけれども。一度でいいから、理念と照らし合わせて恥ずかしくないものを書きたいなと思うのだけれども。

アア・・・書いているうちに訳が分からなくなってきた!
おれはさびしいよ。人格を丸ごと曝している自分が悲しいよ。永島慎二られないよ。


【追伸】いやなことがありました
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情熱はちゃんと伝わっています。

大丈夫デス。
いやなことがありましたか?
若いときのイヤな事って引きずりますよね。
年取ると・・・・イヤな事を忘れるのも簡単?デス。
早く!年を取りましょう。アハハ。

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