BLOG馬場毎日 sawayaka

視界不良の馬場より金ゐ國許が綴る、満願成就三千里手前の幸福雑記

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

幻のドキュメンタリー

95年に公開された、つげ忠男原作・石井輝男監督・加勢大周主演(!)の映画『無頼平野』が、今年8月にDVD発売されたのは記憶に新しい。他の出演者には岡田奈々、佐野史郎、金山一彦、吉田輝雄、由利徹、大槻ケンヂ、あがた森魚など、豪華なメンバーが集まっていた。

馬場つげ研やこのブログでも、いまだ『無頼平野』についてろくに言及できないまま今日まできてしまい、いつかしっかりと書きたいと思っているのだが、つげ忠男にはもうひとつ、「幻の」映像化作品がある。今回はそちらの情報提供を呼びかけたいのである。どうぞよろしくお願いします。

そういえば先日の催しのレポが載っていたが、実にコアだ。同席していたら間違いなく浮いていただろうな(「鳥ぎん」には居たりして)。


厳密には作品を直接映像化したものではなく、作品名を冠したドキュメンタリー映画で、タイトルは『河童のいる川』。今まさにつげ界の話題を独占している『無頼平野』と違い、ググッても容易に情報を得ることはできなかった。唯一発見したのは、以下の記述。
 
筆者は学生時代、つげ義春の弟である、つげ忠男氏のドキュメンタリー制作に関わっていて、その関係からこの映画[無頼平野]にエキストラで参加したりもした。(『何を見てもCinemaを思い出す 生活者・膳場岳人の手記』より)

著者は「膳場岳人」さん。ライターや脚本家として活躍する、その道のプロらしい。


『ガロ』98年1月号巻末の「先どり映画情報」によれば、『河童のいる川』は、日本映画学校出身の監督・田中聡が「95年春に卒業製作として手掛けた中編を、劇場公開に向けてグレードアップしたもの」だそうで、「98年春頃の完成を目指して、目下着々と制作は進んでいる」。

同号に掲載された4ページの漫画「彼等、カッパを追いかけて…」には、「製作スタッフは4名」「年齢二十五?三十歳で、いずれも寡黙である」とあり、似顔絵入りで紹介されたスタッフの4名とは、監督・田中聡、カメラ・久保純一、録音・秋田琢、プロデューサー・石井理香だった。「膳場岳人」はペンネームで、この中のどなたかなのだろうか。

「制作費はそれぞれがなにやらの職で得たその収入のみで賄っているらしい」「撮影は断続的ですでに二年越しになっている」と言うから、映画の公開規模もそこまで大きくなかったのだろう。ググッた結果を観ると、『オートバイ少女』などのガロ映画よりも上映館数は少なそうだ。

ネットで見つからないとなると、後は『ガロ』を調べるぐらいしか思いつかないのが現代っ子のやわなところだが、『河童のいる川』情報が手に入るかどうかはわからない。何しろ98年1月号には新編集長・長戸雅之から、復刊のあいさつが掲載されているのだ。つまり、当時の『ガロ』は「騒動」の最中にあり、追って詳細な情報が掲載されている確証はない。とりあえず手持ちの『ガロ』のなかには情報が見つからなかった。


監督は言う、「かつて劇画が生まれ、また描いてきた歴史的情況を、長井勝一、水木しげる、辰巳ヨシヒロ、つげ忠男の四氏によって辿ると同時に、現在もなおなお残るそうした「劇画」的情況を捉えたい」。

観たい。観たい。すごく観たいです。
どなたか持っている人、ダビングしてくれませんか?

情報求む!です。
スポンサーサイト

COMMENT

はじめまして。自分の名前を検索するという、もっとも恥ずかしいパターンで辿り着いた、馬場在住でつげ兄弟ファンの膳場です。

映画「河童のいる川」ですが、結論から申しますと、まだ完成はしていないようです。今年田中監督から来た年賀状によれば、近日完成予定なんだそうですが、毎年同じこと言ってるような、言ってないような・・。資金や制作体制の面でいろいろ苦労しているという話はたまに聞いています。

この作品は映画学校の卒業制作として開始されましたが、完成版が上映に間に合わず、卒業後も有志の手により撮影が続行されたものです。わたしも在学中は録音担当で参加し、卒業してからも何ヶ月か関わっていたのですが、諸事情あってやめてしまいました。

作品についての詳細は伏せますが、つげさんはもちろんのこと、ガロあるいは劇画に関係の深い大物の方々のインタビューは相当数行っているはずです。機会がありましたら、彼らにこうしたページの存在をお伝えしておきます。金ゐ様のようにこの作品に期待を寄せている方の存在は、この10年間、逆境に立たされ続けた彼らスタッフにとって大いに励みになるものだと思います。

それでは失礼します。

ありがとうございます!

こちらからトラックバックしなければならないところをわざわざ書き込んでいただき、ありがとうございました。

『河童のいる川』について私が知っている情報はエントリー以上にないですが、それらからのみ判断しても、劇画ファンのみならず漫画ファンにとって大変興味深く、貴重なドキュメンタリーだと思いました。

忠男さんの漫画に引用紹介されていた「製作意図」は、十年経った今も真に迫る提言であり、私も「嫉妬のタメ息」をついた一人です。作品の完成を心待ちにしています。

PLEASE COMMENT

管理者にだけ表示を許可する

TRACKBACK

http://kunimotokanei.blog8.fc2.com/tb.php/73-1f01ca03

 HOME 

Calendar

07 « 2017/08 » 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -

Administer

Monthly Archive

Categories

Recent Comments

Recent Trackbacks

Recent Entries

Blog Pet


私のブログを盗み見て言葉を覚え、話しかける(クリックする)と返事をするらしい。あまつさえ勝手にエントリーにレスをつけてくるという。名前の由来説明は不要だと思うが、詳細なプロフィールが知りたい方&「なんのこっちゃ」と思った人は上の「ねずみ」という文字をレッツ・クリック。

占い

Catchphrase

Profile

Administer

Others

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。