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視界不良の馬場より金ゐ國許が綴る、満願成就三千里手前の幸福雑記

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ニコラス・ローグ Nicolas Roeg

1928年英国ロンドン生まれ。「アラビアのロレンス」の第二班撮影監督を経て、トリュフォーの「華氏451」の撮影を務めた(ムーアの「華氏911」のタイトル元としても有名)。1976年「地球に落ちてきた男」が話題に。妻のテレサ・ラッセルは美人女優。

 昨今ブームが再燃しているローグ作品。時流に乗るべく、DVD化された「walkabout」を鑑賞。「ありがちな文明批判を卓抜した映像感覚で超克」とでも言えば収まりがつきそうな映画だった。

 地質学者だか何だかの父親に荒野に連れ出された高校生ぐらいの女の子と小学生の男の子。なぜか父親が男の子に向けて発砲、危険を感じた姉弟はその場から脱出、父親は車を焼いて自殺、広大なオーストラリアで始まる二人のwalkabout(放浪)。過酷な大自然を前に困窮する二人はアボリジニの青年に出会う・・・・

 いかにも不自然な筋書きと、意味不明な状況説明に、否が応でもサイケデリックな期待が高まるが、話はあくまで想像通りに進んでいく。観客を裏切るショッキングなシーンは皆無で、せっかく主人公たちがドロドロになりながらも「街」から「荒野」へと出たのに、映画は常識の範囲を一向に出ようとしない。
 正直なところ、「伝説」と祭り上げてしまうにはいささか無理のある作品だが、オーストレイリアンな動植物は自然と我々に感情移入を迫るので(自然だけに)、いつしか「だまされてみよっかな?」と受け入れ体制万全になってしまうのがこの映画の強みだろう。そして、ローグはその強みをしっかりと利用しきっているから、その強かさが「完成度」と呼ばれ、熱狂的なファンがつく。

 問題は「卓抜した映像感覚」とやらが「パック商品としての映画」全体に向けて仕掛けられており、「ありがちな文明批判」を超えようという意図がはなからないため、テーマ的な深化が認められない点にある。そういう意味では作品内移動距離に比べ、かなりスケールの小さな作品と言える。

 ちなみに弟役のリュシアン・ジョンは監督の実子(母親は女優スーザン・ステファンの方)。現在リュック・ローグの名で映画プロデューサーとして活躍中だとか。実に可愛い男の子でしたね。
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